RとLの違い。英語発音矯正のコツとフォニックスルール。練習方法。
1.LとRの英語発音の違い
こんにちは、横浜市都筑区の子ども英会話教室で、11年も連続英語スピーチコンテスト受賞!全国1位に導いた英語発音矯正専門家、フォニックス指導専門家。
オンラインレッスン(スカイプ)で英語発音とフォニックスを専門に教えている「みいちゃんママ(妹尾佳江)」です。
今回はLとRの発音の違いについてレッスン致しましょう!
L,Rはどちらも子音です。
多くの日本人は r の発音が苦手ですが、
正しい r の発音の仕方を知らないため、
そう感じてしまっているだけです。
r の発音の仕方を知りさえすれば、
どなたでも r の発音は簡単にでるようになります。
Lは舌先が口の天井につく。
Rは舌先が口の天井には触れない。
これが決定的な違いです。
では、発音の仕方の違いを詳しく説明致します。
2.r の発音のコツ
舌先を上前歯の裏側にあて、
前歯2本の境を下から上へなめあげていくと、
歯が終わり、口の天井部分の柔らかくあたたかい部分が始まりますね。
そこからさらにゆっくり天井部分をなめ進めていくと、
口の天井部分というのは、
下へ下がっていく感じがして、
口の天井部分の一番下がった場所(ボッコンととび出た感じの場所)
を通過したとたん、
今度はいっきに上へドーンとドームの様に上がっていくのがわかります。
その口の天井部分の一番下がった場所(ボッコン)から、
ほんの少し後方へ、
少し上へ上がったあたりに舌先をつけてみて下さい。
そして、
その舌先をほんの少しだけ天井部分から離し、
そこで舌を固定します。
舌先と口の天井とのすきまは、
ひじょうに少しだけにしてくださいね。
舌先は天井すれすれに、
天井には決して舌先が触れないように!
舌は今、大きく上向きにカールされ、固定されている状態ですね?
けれども、舌先は天井には触れていない状態です。
これで、r を発音するための舌の準備は完了です!
舌はこうしたままにしておき、次は唇の形です。
たこ焼きのタコの口のように(ひょっとこの口のように)、
唇を 『ウッ』 っと小さくします。
ちょうど、おうどんが1本だけツルッと入る程度に開いた唇、
おうどん1本ツルツルのたこの唇を作ってください。
この時、舌先は、
天井に触れないぎりぎりのところでカールされ固定されています。
この状態で、『ウ』と声を出して下さい。
ひじょうにこもったような音が出ましたか?
このこもったような『ウ』という短い音こそR の正しい音です。
r だけを発音するとこの音になるのです。
確認の為に、≪ r の発音のポイント・おさらい≫をしてみましょう。
舌先は、口の天井のどこにも触れてはいけません!
天井に舌先がついてしまえば、
それは、Lの音になってしまいます。
十分気をつけてくださいね。
以下英単語でrの発音練習をしてみましょう。
1. rabbit : ra部分は舌先が天井についてはいけません。
2. ring:ri部分は舌先が天井についてはいけません。
3. run:ru部分は舌先が天井についてはいけません。
4. rest : re部分は舌先が天井についてはいけません。
5. rocket : ro部分は舌先が天井についてはいけません。
人間の舌の長さや厚みには個人差があります。
日本人がrの発音をする時には、
舌を上から下へさげるようにした方がこの音が出しやすい人と、
舌を口の奥の方へ少しだけ引き加減にしてから下げた方が出しやすい人がいます。
どちらも試してみて、だしやすい方で練習してください。
どちらの動かし方でも、舌先が天井に触れなければRとして認識されます。
Lの発音方法は別ページでも書いておりますので、
上記ページから引用し以下にも書いておきますね。
3.L の英語発音 のコツ
Lのアルファベット読みはカタカナで書くことは不可能なので、
発音記号で書くと、[ el ]。
音読みを発音記号で書くと、[ l ]。
Lの音読みは発音記号で書くと1つですが、
実際の会話に使われるLの音読みは2つあります。
1)舌先が口の天井につくL
2)舌先が口の天井につかないL
4.Lの音読みその1:舌先が口の天井につくLの英語のコツ
このL を出す時の舌先の位置は、
歯が終わり、
口の天井部分であるあたたかくやわらかい部分が始まったところから、
最も下がったポイント(ボッコン部分)の間に、
舌先をつけます。
唇は、黙って口を閉じている時の唇の横幅そのままにし、
お母さん指の厚み程度分を縦方向に(上下に)軽く少しだけ開けます。
口をわずかに開けて『う』 と声を出します。
舌は、必ず、天井にくっつけたままで音を出してくださいね。
舌先を天井から離してはいけません!
これが L です。
Lを発音する時の注意点は、
舌先を天井にペッタリ押し付けること!
L 音の発音解説書には、
舌先を上前歯の裏にあてると書かれているものも数多くあります。
しかし、舌が短めの日本人の場合、
上前歯の裏まで舌を伸ばすと、
逆に発音しづらくなる人がいるのです。
舌の長さや幅は個人差が大きいため、
一概にこうでなければいけませんと言い切れるものではありません。
上前歯の付け根あたりからボッコンまでの間の、
どこかに舌先がついていればOKです。
子供達にLを教える時には、
上記のようにLの発音ポイントを教えたとたん、
子供達はいとも簡単にとてもきれいな L音 をだせるようになります。
練習問題
1. lamb のlaは、舌先を天井につけた位置から≪ら≫
2. lemon の leは、舌先を天井につけた位置から≪れ≫
3. lion の liは、舌先を天井につけた位置から≪らい≫
4. lobby の loは、舌先を天井につけた位置から≪ろ≫
5. lucky の luは、舌先を天井につけた位置から≪ら≫
上手にできましたか?
*ここで1つ注意しなければならないことがあります。
上記単語におけるla と lu の発音のちがいは、母音部分から生じます。
上記単語における、
『 a と u の発音の決定的なちがい!』は口の開け方にあります。
a は、日本語で『えー』と言う時よりももっと唇を左右に(横方向に)大きく開け『あ』と強くはっきり発音するのに対し、
u は、黙っている時の自然な唇の横幅を保ち、
手指のお母さん指の厚み程度唇を縦方向に(上下に)軽く開けて、
あまり力を入れずに弱めに『ァ』と発音します。
a とu の口のあけ具合は全くちがいますから注意して下さい。
5.Lの音読みその2:舌先が口の天井につかないLの発音のコツ
単語の語尾にLがある場合、
Lの後に子音がくる場合にこの発音になります。
Lだけでどういう発音をすればよいのかを知っておくと簡単に出せる音です。
このLの発音のことを、ソフトL、または、ダークLと呼びます。
このLの発音をする単語には以下があります。
1)ソフトL、ダークLで発音する単語
milk
file
cool
all
world
pearl
girl
school
2)ソフトL、ダークLの発音のコツ
このLの発音をする時は、
舌先を口の天井のボッコン部分すれすれまで持ち上げ、
口はわずかしか開けずに「オ」と声を出します。
「オ」という声が終わった後に舌先が口の天井のボッコン
部分に軽く触れます。
舌先が天井についた時にはもう「オ」という声は出ていないのです。
worldのworlは「worオ」
milkのmilは「ミオ」
fileのlは「オ」
coolのlは「オ」
pearlのlは「オ」
girlのlは「オ」
schoolのlは「オ」
all:オー
3)リンク(リエゾン)する場合
all in
all over
all at
のように語末がLで終わる単語の次に母音で始まる単語がくる場合は、l と母音がリンクします。
all in の場合、lとiがリンクし「li=リ」になります。
all overの場合、lとo(オゥ)がリンクし「lo=ロゥ」になります。
all atの場合、lとaがリンクし「la=ラ」になります。
このことからも、語末のLは舌先が天井につくことがわかります。
この発音は日本人にとっては難しいように思われがちですが、
舌先が天井につくタイミングさえ覚えてしまえば、
簡単に発音できるようになります。
何度も発音練習すれば、どなたでもきれいに発音できますのでご安心下さいね。
6.RとLの発音の違いまとめ
RとLの決定的なちがいは、
1.舌先が、天井に触れるか、触れないか?
舌先が天井に触れないのがR。
舌先が天井に触れるのがL。
2.音を出し始める時の舌先の位置
Rは、天井の一番下がった部分のすぐ後。
Lは、天井の一番下がった部分の前。
3.唇の開け方
Rは、おうどん1本つるつるのたこの口。
Lは、自然に口を閉じている時の唇の横幅のまま、(お母さん指の厚み程度)縦方向に軽く少しだけ開ける。
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どうぞお役に立ちますように。